薬はスパコンで設計する時代 薬剤師の存在が危うくなる!?

投稿者: | 2017年11月15日

「2位じゃだめなんですか?」

でおなじみになった蓮舫さん。これは、民主党に初めて政権交代したときの事業仕分けの一場面でしたね。

これは何の順位かと言いますと、スーパーコンピュータの計算速度が世界で1位じゃないとだめなのか、という話です。スーパーコンピュータ(略してスパコン)は、各国の技術力、科学力を左右する、大事な指標でもあるのです。

スパコンを使うと、さまざまなことが可能になります。東日本大震災以降、スパコンで地震被害のシミュレーションをしようという研究も増えました。

また、そういう地球規模のシミュレーションが可能になるだけでなく、原子・分子といった、ミクロの世界のシミュレーションも可能になります。

機械が薬を作り上げる!?

これの何がすごいかというと、スパコンを使ってシミュレーションしながら、あたかも機械や建物を設計するかのように分子を設計できます。分子を設計する、ということは、つまり、薬も設計できるのです。

薬は、人体のさまざまな細胞に働きかけることで効果を生み出します。この効果は、ミクロのレベルでは、機械のように作用しているのです。

薬の成分をミクロレベルで見ると、さまざまな形の分子が集まっています。この分子の形が、身体の器官の細胞や、分泌物の細胞とマッチしていれば、薬は効果を発揮しやすくなるのです。

つまり、いかに効率よく薬の効果を発揮するか、という課題に、スパコンを活用しようというわけです。スパコンの計算速度が向上すれば、それだけたくさんの分子のシミュレーションを実行することが出来ます。

そうすれば、新薬の開発にスパコンがどんどん活躍していくことでしょう。しかも、実験することなしにシミュレーションするわけですから、新薬の開発スピードは大幅にアップします。

また、実験では分からない薬の新しい作用も、シミュレーションで発見することができるでしょう。このことは、新薬を開発するという視点でも重要ですが、それだけでなありませんよ。

薬には、副作用がつきもの。スパコンでシミュレーションしておけば、どのような副作用があり得るか、あらかじめ予想を立てることができます。

危険な副作用がありそうなら、その副作用に絞って臨床実験を行うこともできます。危険を先に回避する、という意味でも、シミュレーションができるというのは、すごいことなのです。

この分野の研究がいまも進んでいます。スパコンが新薬開発にどんどん活躍していく時代は、間近に迫っています。

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